家庭用防犯カメラは選び方次第で価格以上に防犯力を高めることができます。
ですが、選び方を誤ると失敗してしまうケースもあります。屋内用と屋外用。
どんなことに注意して選べば効果的なのか、事例を交えてご紹介します。
家庭用防犯カメラの設置効果
家庭用防犯カメラを設置する効果は、防犯対策だけではありません。コンビニなどの店舗や企業向けの防犯カメラ(監視カメラ)とは違った目的で設置されるケースが増えています。
どのような効果を期待して設置されているのか、6つの具体例を見てみましょう。
不審者への威嚇
防犯カメラが設置されているだけで、十分な威嚇効果を期待できます。
「人通りが少ないから安心」「誰にも見られていないからバレない」といった不審者の「安心」の心理に「危険」を警告します。
留守、就寝中の窃盗防止
犯罪者に安心感を与えてしまう不在時や早朝深夜などの時間帯も、自宅に防犯カメラがあることで侵入を防ぐことができます。
車や駐車場、敷地内のイタズラ防止
「車に傷を付けられた」「花壇の花を盗まれた」「捨てた覚えのないゴミがある」こんなトラブルにも効果を発揮します。
ご近所トラブル対策
不在時の不法侵入、子供による器物破損、嫌がらせ行為など、証拠を残すことで解決に有利になります。
近隣住民のマナー向上
犬のフンの放置、ゴミの投げ捨て、迷惑駐車。
防犯カメラに「見られている」ことで防げる迷惑行為があります。
ペット、家族の見守り
ペット、子供、介護が必要な高齢者など。
大切な家族と一緒に過ごすことができない時間帯でも、スマホやパソコンから安全を確認することができます。
威嚇から監視や確認、万一のための証拠の録画まで、自宅に防犯カメラを設置することで、さまざまな安心を得ることができます。
家庭用防犯カメラを選ぶポイント
家庭用防犯カメラの設置場所(屋内・屋外)、耐久性、設置場所の明るさは十分にあるか、顔を認識できるくらいの画質が必要か、映像録画時間、スマートフォンから確認ができるのかなどの機能性。
防犯カメラの設置後に「失敗した」と後悔しないためには、何を重視するのかを明確にする必要があります。
頻繁に買い替えるものではないので、納得の商品を探してみましょう。
屋内用の家庭用防犯カメラ
家の中は家族がくつろぐ空間です。防犯性を求めすぎて威圧感のある防犯カメラを室内に設置してしまうと「誰かに見られているようで落ち着かない」といったデザイン性による失敗例があります。
玄関や廊下に設置するのか、それともリビングなど家族が集まる場所に設置するのか。設置場所に合わせてストレスを感じない防犯カメラを選びましょう。
広範囲を撮影できる死角の少ないカメラがおすすめです。
ペットや家族の様子を見守るために設置する場合は「ネットワークカメラ」を検討してみましょう。
離れた場所からリアルタイムで状況や音声を確認できる商品、動体検知機能で変化や異常をメールで通知してくれる商品もあります。
また、他のタイプの防犯カメラよりも安く購入できるメリットもあります。
屋外用の家庭用防犯カメラ
雨、風、雪、砂、ほこり。屋外用の防犯カメラはさまざまな影響を受ける環境に設置することになります。
価格がお手頃だから…と「安価」にこだわってしまうと、故障や破損の原因になり、修理や買い替えが必要になってしまいます。
屋外用の防犯カメラを選ぶ際は、耐久性、防水・防塵効果が十分にあるかを確認してください。
そして、もうひとつ。屋外用の防犯カメラで気を付けなければいけないことは「明るさ」です。
街灯の光が届かない暗い場所には「暗視撮影」、日中レンズに光が当たりすぎてしまう場所には「逆光補正」の機能がついたカメラを選びましょう。
夜間の暗い時間帯でも画質にこだわりたい方は、センサーライトの設置、または、ライト付きの防犯カメラがおすすめです。
ボックス型とドーム型の違い
防犯カメラには、ボックス型とドーム型とよばれるデザイン性の異なる2つのタイプがあります。
求めている防犯力、設置場所など、目的に合わせて最適なデザインを選びましょう。また、ボックス型とドーム型には、それぞれメリットとデメリットがあります。
ボックス型の防犯カメラ
一目で「カメラがある!」とわかるくらい「いかにも防犯カメラ」な見た目が特徴です。
<メリット>
・設置されているだけで威圧感を与えられる
・防犯性が高い
・クリアな画像や映像
では次にデメリットを見てみましょう。
ボックス型の防犯カメラ
一目で「カメラがある!」とわかるくらい「いかにも防犯カメラ」な見た目が特徴です。
<メリット>
・設置されているだけで威圧感を与えられる
・防犯性が高い
・クリアな画像や映像
では次にデメリットを見てみましょう。
<デメリット>
・撮影できる範囲が狭い
死角が心配な方には、首振り機能が付いた商品がおすすめです。
ドーム型の防犯カメラ
一般的な「カメラ」の形ではなく、球形カバーで覆われた丸みのあるデザインが特徴です。
<メリット>
・外観や空間のデザインを壊さない
・広範囲を撮影できる
・死角がわかりにくい
では次にデメリットを見てみましょう。
<デメリット>
・威圧感がない
「威嚇効果」には最適と言えませんが、室内用には最適なデザインです。
画素数と録画時間を確認
家庭用防犯カメラの口コミや購入者レビューで悪い評価に見かけるのが「画質が悪くてよく見えない」「肝心なところを撮影できていなかった」という画素数と録画時間に関する不満です。
そして、どのくらいの期間保存ができるのかという点も必ず確認が必要です。
防犯カメラの画素数
電気量販店やamazonなどのネット通販ショップには、25万画素から400万画素以上と、さまざまな画質の防犯カメラが販売されています。
画質を比較すると高画質の商品に魅力を感じるものですが、動画や画像の観賞用ではないので、40万から130万画素の商品であれば、十分役目を果たすと言われています。
防犯カメラの録画時間
画素数は高くても録画時間が短く保存期間も短いといった防犯カメラもあります。
家庭用の防犯カメラの場合、「設置したから安心」と油断してしまうケースも少なくありません。
「イザ」というときに備え、大切な情報が保存されているか、定期的に確認することをおすすめします。
3つの導入方法
レンタル
最短一日から家庭用防犯カメラを借りることができます。
長期出張や海外旅行など、短い期間だけ設置したい方に人気の導入方法です。中長期の設置を検討されている場合は、契約期間内の解約で違約金が発生するデメリットがあります。
中古の防犯カメラを貸し出していることもあり、レンタル費用の価格差が大きくなっています。
リース
新品の防犯カメラを設置することができます。
ですが、法人向けのサービスなので、家庭用には適していません。
購入
家庭用の防犯カメラで最も多い導入方法です。
カメラ自体の相場は2万円から6万円程度。業者が設置をするのか、自分で設置をするのかにより初期費用が変わります。
商品によって設置の難易度も異なりますが、自信が無い方はプロにお任せした方が安心です。
ダミータイプの活用方法
「一ヵ所だけの設置では不安。でも、これ以上費用がかかるのは困る…。」
そんな方におすすめなのがダミータイプの防犯カメラです。
LEDが点灯するボックス型タイプのものを1,500円程度で購入することができます。LED点灯機能がない商品の場合は、センサーライトと併用して活用すると防犯力が高まります。どちらも1,000円以下で購入できます。
ダミータイプの防犯カメラは、録画することはできませんが「威嚇」して「防ぐ」効果があります。
屋内・屋外、全てが映るように設置することはコストがかかるので現実的ではありません。本物とダミーを上手く活用することも検討してみましょう。
さいごに
どの家庭用防犯カメラを選べばよいのか迷ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、一番重要視したいポイントを基準に比較してみましょう。店舗や電話で問い合わせる場合も、そのポイントを伝えることで最適なアドバイスを得ることができます。
自宅に防犯カメラがある安心の生活を手に入れてくださいね!